耳ギャラリー

ピアス「耳Gallery」

芹沢銈介先生のカレンダー

大好きな芹沢銈介カレンダー。買ったのは2023年末。学生時代に出会った芹沢銈介先生。こんなにファンキーな図案化がいたんだ!こんなに緻密に計算された紅型があるんだ!イケおじいちゃんがすぎる!と衝撃を受けたものだった。ずっとファン。今までも。これからもファン。と現在強く思う。でも、ずっとずっと推しに歓喜することを忘れていたな。と思う。

一人旅に目覚めて

2022年の48歳から、自分を大切にして生きていくキャンペーン中。代表的な取り組みは一人旅。一人旅はとにかく良い。自分が戻って来る。日帰りのショートトリップを月1でやるぞ!と決意して、割と毎月行えているのは、われながら誇らしい。
その一人旅キャンペーンで、「一人銀座旅」を毎年の定番にしようと決めた。銀座の旅の目的は朗報民芸店「たくみ」一択。そして、一人のみをして帰ってくる。
この老方の民芸店の健在は貴重でありがたい。様々な民芸品作家と土地のものに出会える。カレンダーを見つけ、購入しほくそえむ幸せ。幸せが過ぎた。そして、こんなことでこんなに幸せでいられるなんてと驚く。家族と過ごす幸せが染みる場所とは、違う部分に染みていく感触。あぁ、そこか。と実感した。興奮した。この興奮は、一人じゃないと発動しないことを、私は昔知っていた。随分忘れていた感覚を取り戻した。

捨てれないからとっておいた

毎月末、新しい月のカードに出会う。今はお弟子さん達によって引き継がれており本人の作品ではない。でもイズムがある。

美しいカードたち。捨てれるわけがない。毎月めくりながら、引き出しにしまっていく。

ブレイクスルー

ブレイクスルーはいつも、突然やってくる。細胞が変化して全く違う様子に変化する。カレンダーで起きたことは「これピアスにしちゃえばいいじゃん。」販売するわけじゃないんだから、きっと許される。はず。

自分のためだけのものづくり

私の職業は、デザインすることだ。それゆえの悩みがあり、民芸に触れないように封印していたフシがある。あまりに、「自分の好き」に触れていると、クライアントに依頼されたテイストに影響することがある。

民芸調など、この世の中に欲しているクライアントはおらず。どちらかというと、アップルやユニクロや無印のように、シンプルでちょっとかわいらしいフォルム。とがっていないが個性があるそんな全人類に通じるものが好まれる。

土着ものは、主流じゃない。わたしは歳を重ねた。そろそろ、解禁しないと、死んでしまう。なんのために、染織科を卒業したんだ?という話になってしまうじゃないか。もう50歳だ。若い頃のようなことはおきない。はず。コントロールできる。はず。

芹沢銈介先生を愛でることを許し、私はわたしの好きを、好きに作ることにした。かっこいいも悪いもない。好き♡好き♡きゃっ♡きゃっ♡することが、こんなに愉快なことであったかと、思い起こされただ愉快だ。